3.8「一般質問」板倉議員に対する答弁書

1 赤字予算のスタートについて 2 八十里越を通して観光客の誘致を考えては、について

板倉恵一議員のご質問にお答えいたします。

 1点目の「赤字予算のスタート」についてですが、

一言で言えば、歳入見込みが歳出見込みを下回るということです。

弥彦村の単年度実質収支は、平成24年度からマイナス、赤字です。簡単に言うと、その年に入ってくるお金がその年に使ったお金に足りないと言うことです。

でも、これまで赤字だなどと聞いていないと言われる方も多いかもしれません。それは、自治体財政の一般的な評価では、単年度の赤字を基金や前年度か ら繰り越した財源、すなわち、過去の遺産で赤字を穴埋めしても、基金や繰り越した財源が残っているうちは、赤字となりません。

ここが、自治体の財政の評価と家計等の評価と違うところです。自治体の場 合、単純に、蓄えが多ければ良いということではなく、蓄えがあるなら住民に還元すべきとの考え方があります。基本的にはもっともですが、財政の中身、使い方には十分な注意が必要です。

これまで、基金や繰り越した財源を消費して赤字を埋めてきましたが、これも限界に近づいています。

 施政方針でも触れましたが、これまで当初予算では、歳入見込みの範囲内に 歳出を制限した当初予算を編成してきました。例えば、年間を通して必要な給付金や賃金を9力月分だけ当初予算に計上し、残りの経費は、前年度決算で繰り越される財源が確定した後に補正予算で計上するといったことを行ってきていました。歳入歳出見込みを正確に立てることは大変難しいことです。しかし、いま述べましたように、繰り越しの財源も年々減少して限界感があり、この際、財政状況を明確にするため、県の財政課長会議等の知見をいかしながら1年間の必要な歳入歳出を見込んで当初予算を編成することとし、その結果、赤字予算となったところです。

 なお、私の就任以来、ふるさと納税の取り組みや競輪の収益改善に努めてき ました。30年度予算でも、ふるさと納税からは1億円を超える額の財政への貢献をいただく見込みですし、競輪からは7千万円の一般会計繰入を見込んでいますが、これ以上に、これらの財源に頼った財政運営は見直していかなければならないと考えます。

2点目 次に「八十里越を通して観光客の誘致を考えては」についてのご質問ですが、 “八十里越”とは、昭和45年4月1日に、新潟市から福島県いわき市を結ぶ国道として認定された289号線の中の一部、三条市(旧下田村大字塩野渕)から福島県南会津郡只見町までの区間です。

 289号線は、国道に認定されながら“八十里越”区間も含め通行不能な箇所があり、通行不能区間解消と円滑な道路整備を目的に昭和61年から、当時の建設省の直轄事業とされ、およそ四半世紀の時を経て、平成22年11月7日に新潟県と福島県の県境を結ぶ9号トンネルの開通に至りました。しかし、“八十里越”の事業の進埗率は平成29年度末で79%、交通可能となるには、まだ時間を要するものと思われます。

 弥彦村としては、関係自治体と連携して、燕市からの路線を弥彦村、長岡市経由で国道402号線まで延伸することも含め、事業推進について国土交通省などへの要望活動に取り組んでいるところです。

 “八十里越”完成の暁には、福島県と県央との往来の利便性が、冬季間も含めて向上することになるものであり、観光面からの活用についても、三条市等関係自治体と連携して、検討して参りたいと思います。